こんにちは。草食系大家の中村ひろきです!
不動産投資に興味を持った当初って、漠然とこんな不安を抱えていますよね。

不動産投資に限らず、ヒトは得体の知れないモノを「恐ろしい」と感じる性の持ち主。
お化け、仮想通貨、行ったことのない国などに恐怖感を覚えるのは「得体が知れない」というだけで、実際に触れてみると大したことなかったという経験は誰もがしているでしょう。
さて、話は戻して、不動産投資。
不動産取引において詐欺に遭ったという話はよく耳にしますが、そのほとんどは「得体の知れないうちに購入してしまった」パターンです。
つまり、営業マンの言いなりのまま購入してしまうことがあまりに多いんですね。
しかし!キチンと知るべきところを知っておけば、ぼったくりに遭うほうが逆に難しいんですよ。
今回はその「知るべきところ」のヒントをお伝えします。
国土交通省のサイトで過去の取引を閲覧できる!
今回お教えするのは、物件の本体価格をぼったくられない方法。
不動産投資を始めて間もない頃って、そもそも物件価格が適切なのかわからないですよね。
それなのに、業者さんはこんなふうに煽ってきますから困ったもんです。

そもそもネットなどの物件情報に載っている価格は、本来の価値を表したものではなく単に売主が売りたい価格というだけのモノ。
つまり、本当は500万の価値がある物件でも、売主の事情で早く処分したいから400万になっているかもしれないし、急ぐ気はナイから600万から売り出して様子を見ているだけかもしれないのです。
そこで!その価格が本当に適正なのかチェックする簡単な方法があります。
ネット環境さえあれば、誰でもみることができるので、ぜひ覚えておいてください。
それが国土交通省の不動産取引価格情報検索というサイト。
過去に取引した不動産の価格を調べることができる便利なサイトです。
ここに載っている価格は「最終的に取引を行った価格」なので、相場感を養うのに最良の資料というワケ。
次章で使い方をカンタンに説明します!
「不動産取引価格情報検索」の使い方
それではサイトの使い方をお教えしましょう。
まずはこちらにアクセスしてください。
PCからアクセスすると、下のような画面が出てくると思います。

出てきたら、画像の赤枠の番号に従って操作してください。
- 手頃な価格のボロ戸建を探しているのなら「土地と建物」を選択します。
- 相場を知りたいエリアを地区レベルまで絞り込みます。
- 最後に「この条件で検索」をクリックしてください。
※相場を知りたいエリアの取引数が0件になってる場合は、その近くのエリアを指定してください。
ぼくは試しに1軒目を買った「岐阜県岐阜市の郊外」を検索してみました。

平成28年第2四半期〜平成29年第四半期までに取引された4つの物件が出てきました。
いろんな項目がありますが、特にこのあたりの項目に注目してみましょう。
- 地域
- 取引総額
- 土地面積
- 建物面積
- 建築年
- 構造
- 用途
- 前面道路
例えば赤枠で囲った3番の取引に注目してみると、
- 地域:商業地
- 取引総額:620万円
- 土地面積:155㎡
- 建物面積:155㎡
- 建築年:昭和48年
- 構造:木造
- 用途:住居、店舗
- 前面道路:22.0m
・・・という取引が、平成28年の4〜6月の間に実際にあったことがわかります。
これをザッと見ると、

という具合で、リアルな相場情報を得ることができるのです。
この情報を知っていれば、例えば同スペックの物件が同じエリアで800万で売りに出ていたら「もっと値切れるかもしれないな」と予測がたてられるかもしれませんね。
少なくとも、最初に業者に提示された価格を鵜呑みにしてしまうことはなくなります。
普段から情報のシャワーを浴びよう!

もっとも、この数字の羅列でどんな物件か想像力を働かせるには、普段から物件情報に慣れておく必要があります。
不動産投資家向けのサイトであればあるほど、このように画像が少なく文字だけの情報になりがちですからね!
ネットに掲載されている物件情報の価格は、家電量販店と同じで値切られること前提で設定されていることが多いです。
物件情報サイトと国土交通省の取引検索をハイブリッドさせて、適切な相場感覚を養いましょう!
また、不動産投資には、物件価格だけでなく、手数料詐欺や手付金詐欺に遭ったという話もたくさんあります。
でも、基本的にはこのようにキチンと最低限の知識と知恵を知っていれば防げるものばかり。
草食系大家では、今後も不動産投資家にとって欠かせないツールをドンドン紹介していきます。
まとめ
情報があまりにも不透明で参入障壁が高いところが、不動産投資最大のデメリットと考える人は多いですね。
でも、ぼくは不動産投資のそんなところが大好きです。生半可な気持ちで参入できないハードルの高さが(笑)
「気軽に誰でも始められる」が合言葉のことは、裏返せばライバルが死ぬほど多いことを表しています。
冒頭でお話しした通り、恐怖感は情報不足からくることに他なりません。
焦らず地道に勉強を続けているだけで、あなたは周りで一番不動産に詳しい人になっています。勝手に。
〝物件を買う前にやめる人はいるが、買ってからやめる人はいない〟
これほんと名言です。家賃収入が口座に振り込まれる快感が一度味わったら忘れられません。
そいではまたー!
不動産投資の超初心者はこちらの記事で基礎体力をつけましょう。